「周囲との違いに悩む子に対し、特性などの伝え方や本人の自己理解の確認」中学3年生女児、についての事例でした。
保護者の方は周囲との違いに悩み出した子供に対して、特性や障がい者手帳について、どのように伝えればよいか悩まれていました。
始めに伊丹先生より、障がい概念に関してお話がありました。人の生まれながらのやりにくさは症状であり障がいではない。症状が理解されない環境や否定的対応の為困った状態になってしまうことが障がいであると。それをふまえて、特性のある人が、困らないようにするのが障がい者手帳であり、障がい者だから持つものではない。障がい者手帳とは、手帳を見せることにより配慮をしてもらい、困らずに生きていくためのもの、と説明がありました。
特性の伝え方に関しても、長所・短所を含めたありのままの自分を受容(自己受容)できるように伝え、その上で長所を褒め続けて自己肯定感を高める必要がある、とアドバイスいただきました。
今回のお話を聞き、自己受容の大切さがよく理解できました。しっかり自己理解、自己受容を行い、自己肯定感を高めて、幸せな人生を送ってくれることを願ってやみません。